一般的に流通しているズワイガニには2種類あって、

本ズワイガニ紅ズワイガニと区別されています。

 

どちらもズワイガニ属なので見た目も同じようですし、

紅ズワイのほうがその名の通り赤い甲羅です。

 

%e7%b4%85%e3%82%ba%e3%83%af%e3%82%a41

 

一般的にズワイガニと呼ばれるのは本ズワイを指し、

「越前ガニ」や「松葉ガニ」などのブランドガニもこちらです。

 

%e3%82%ba%e3%83%af%e3%82%a4%e3%82%ac%e3%83%8b

 

また紅ズワイガニは缶詰やカニグラタンなどの加工品に

よく使われることで知られています。

 

紅ズワイガニは漁獲量も多いことから比較的安価ですが、

味はまずいのでしょうか?

 

紅ズワイガニの味はまずい?それともうまい?

 

「紅ズワイは本ズワイに比べてまずい」と言う声も聞きますが、

決してそうではありません

 

確かに紅ズワイガニは、本ズワイよりも小振りで身入りもよくは

ありません。

 

また深海に住んでおり水圧に負けないために水分を多く含んでいるので、

本ズワイよりも鮮度が落ちるのがかなり早いです

 

そのため素早く適切な処理をすることが不可欠なのですが、

そのような紅ズワイガニは美味しいです。

 

身入りは悪いものの、身の味は本ズワイよりも濃厚で甘く

カニみそもやや濃い目で風味があります。

 

紅ズワイガニはの産地の漁師たちはこちらのほうが美味しいと

言っていますし、山陰の香住などの紅ズワイはブランド化されています。

 

しかも前記のとおり紅ズワイガニのほうが安価ですので、

本来はいいとこ尽くめのカニなのです。

 

それにも関わらず「まずい」という声があるのは、カニの鮮度管理や

処理に問題があるからです。

 

先ほども述べましたが、紅ズワイは非常にデリケートで鮮度が落ちるのが

早いカニです。

 

そのため獲れたらすぐに茹でたり、蒸したりするのがベストの処理です。

 

また水分を多く含んでいるので、できれば冷凍は避けたいところ。

 

外国産の紅ズワイガニはすぐに冷凍してしまうので、味は期待できません。

 

また国産であっても遠洋船で捕獲したものはすぐに冷凍してしまうので、

こちらも避けたいところです。

 

「まずい」と言っている人たちは、適切に処理された紅ズワイを

食べたことがないのでしょう。

 

国産の紅ズワイガニの浜蒸しや浜ゆでされたものは、

とても濃厚で甘みがあっておいしいです。

 

そして何よりリーズナブルなのがいいですね。

 

とは言え、繰り返しになりますがちゃんとした処理をされたものでなければ

味が落ちています。

 

通販などで紅ズワイガニを購入する際には業者の選定は必須となりますから、

ご注意ください。